井端設計道場 第35回 2025年10月

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いつもありがとうございます。
佐野工務店 四代目の佐野です。
季節の変わり目、先週喉をやられて高熱に。
高熱もさることながら、喉の痛みが激しく飲み食いができない状態で、お約束していたお客様とのアポイントに穴を開けてしまい、大変ご迷惑をおかけしてしまいました。
この場を借りてお詫びいたします。あらためてリスケジュールさせていただきます。
さて、薬の力も借り、設計の学びに行ってきました。
まずは、道場メンバーのネオスさん施工の住宅を見学させていただきました。(設計は北海道の建築家:山本亜耕さん)
断熱性能がとても高い仕様で、外壁が充填断熱GW105ミリ+付加断熱GW185ミリ、屋根がGW105ミリ+GW235ミリ。
Ua値が0.18W/m2K。
外観の意匠性は良く、道南杉のタテに張り押縁で留めつけられていました。
図面をみると、重厚感を感じます。
日射遮蔽も考えられたインナーバルコンがいい感じでした。


また、パッシブ換気という仕組みも取り入れられていました。
基礎から冷たい外気を入れ、取入口には温水ヒーターが設置されており、流入した冷たい外気を瞬時に暖めることにより上昇し、循環されるというもの。
そして、その空気は満遍なく室内に行き渡ることが確認されているとのこと。
排気口は湿気量に応じ開閉するレジスター?がついていて、自然排気でした。
湿気が増える=空気が汚染されているという解釈で、湿気がひとつのカギになっているように見受けられました。
ざっと聞いた内容なので、合っているかの自信はないのですがそのようなシステムらしいです。
とてもおもしろい。

この敷地もそうですが、民間の確認検査機関が主導で、登録建築家が設計したものを登録工務店が建てるという分譲地だそうです。(トップと下の写真)
個性的な建物もありましたが街として雰囲気よく、とても良い取り組みだと思いました。
隣地境界の垣根もなく、風景がよい(好みもわかれるし、管理区分はどうなっているのかは分かりませんが、、、)。

次にムービングハウスを見学させてもらいました。
海上コンテナ規格で世界中に運べ、最速2週間のスピードで納品できるとのこと。
災害も鑑み注目を浴びているそうです。


さて、課題敷地は下の写真のとおり、建替えとなります。
敷地面積:56坪
用途地域:近隣商業地域
30代夫婦+1歳のお子様
庭が欲しい(子供が遊べる、BBQができる)
南に3階建てのオフィスビルがあり、北側には店舗の反り建つ壁。
東側道路向かいには、3階建ての集合住宅が建つ。
なかなか閉塞感の漂う土地で、どのように計画するかが大変むずかしい敷地なのでした。

南東が唯一陽の光を感じれる場と捉え、敷地は広いが2階リビングにし、ガレージ上をデッキガーデンスペースとして計画をスタートしました。
周辺建物に窓が多く、視線が気にならないようにとの要望がありました。
視線が気にならない=生活の中で近隣の窓が気にならないと解釈し、ベースとなる建物を斜めに振りました。
ガレージと玄関は、道路と平行に。
結果、スケッチのようにまとまりました。
時間が足りないですね。

北海道の皆様、大変お世話になりました。
また次回、宜しくお願いいたします。
ありがとうございました。
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