百段階段 ~ 聖アンセルモ カトリック目黒教会

- 建築

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いつもありがとうございます。

佐野工務店 四代目の佐野です。

 

定休日の本日、ホテル雅叙園東京で開催されている「百段百景」という企画に足を運んできました。

東京指定有形文化財である百段階段は、昭和10年(1935年)に建てられた木造建築で、今年で91年目を迎える。

隣接する目黒川の河川工事に伴う旧目黒雅叙園の建て替えにおいて唯一残った場所として、国と東京都の有形文化財に指定されたとのこと。

百段階段の踊り場から各居室に行くようになっているので、一つの建物の中に長い階段があるかのように感じるが、実は4棟の建物を階段廊下でつないだ造りとなっている。

傾斜地という立地を活かした構造になっていて、とてもおもしろい。

組子の建具や造作や金物など繊細で、今なおおしゃれだ。

量産とは真対象な建築で細部に魂が宿るのがわかる。

目の保養になったのだ。

折角目黒に来たので、ずっと足を運びたかった場所「聖アンセルモ カトリック目黒教会」に立ち寄る。

雅叙園とは本当に近い距離にある。

この教会の設計は吉村順三の師であるアントニン・レーモンド。

そう、北海道の聖ミカエル教会と同じ設計者だ。

聖ミカエル教会は小屋組は木造だったのだけれど、こちらはRC造。

内部は静寂に包まれ、神聖な空気感で満たされている。

聖ミカエル教会と同様、壁が斜めルーバー状に配置されており、そこから差し込む夕陽の陰影がとても幻想的なのだ。(内部は撮影禁止の為、写真を載せられないのがとても残念だがその分体感に集中できた)

是非、一度訪れてみて欲しい。

役割を全うする建築。

素晴らしさにただただ圧倒され、静かな感動をいただいたのでした。

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