秋山設計道場24-5月@エムズアソシエイツ(岐阜県)

- 秋山設計道場

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いつもありがとうございます。

佐野工務店 四代目の佐野です。

秋山設計道場に参加してきました。

岐阜県のエムズアソシエイツさんでの開催。

 

エムズさんに足を運ぶのは実は2回目。

前回伺ったのが2016年なので8年ぶり。

当時は学び始めたばかりで、今思うとわかっていたつもりになっていた頃。

散々に打ちのめされた事を覚えています。→https://sanokoumuten.co.jp/blog/3914/

 

今回も盛りだくさんで、モデルハウスと入居済の住宅3件、工事中の現場1件と見学させていただきました。

外壁仕上げも焼杉、モルタル+撥水塗装仕上げ、そとん壁と顧客の要望に合わせバリエーション豊か。

社屋の屋根上に設置されていた物見台がとてもよかった。

サイドに手すりがないのがまたいい。

最高の空気感だったのです。

課題敷地は、エムズタウンとなる3区画の分譲。

完成引渡し済み1棟、建築中1棟という状況で残り1区画の設計と、北側道路向かいにも底辺の長い三角形の土地もありそこの有効活用も含めての課題だ。

通常の分譲と違うのは、互いの隣地境界を共有するように計画されていること。

ビレッジのように共有の小路が設けられ、中間の円形のコモンスペースがある。

小路を中心とした各住戸の関係性や距離感をどのように構築するか、、、

特殊だけれどとてもおもしろい。

内緒だが今回は早起きして、フライング。

構想を練ったのだ。。。

 

建物を真南に向けることで小路の円形のコモンスペースを中心に三角形の空間ができるので、ここを豊かにできないかと考え考察を進める。

共有通路となる小路。課題敷地は庭となる部分が大きく小路に接するので、距離感をどうとるかに悩む。

閉じてしまってはコンセプトから外れ意味がないし、普通に開いてもプライバシー的にどうかと思う。

結果、南側に駐車スペース1台分を設け距離をとり、南から西にかけては基礎工事で出る残土を利用して築山を作ってはどうかと考えた。築山の高さは視線や関係性を考慮してバランスをとる感じだ。そうすれば緩く境界をわけることができるのではないだろうか。

 

建物は6m角をベースの総二階をつくり、下屋で玄関と土間続きのリビングを設けた。

下屋の軸線は他2棟に揃えるように構成。

北西角の先には小学校があり、木々も多く豊かに感じたので、階段を上がってすぐのところにルーフデッキを設けた。1階からもすぐにアクセスできる位置なので普段使いしやすい。

 

もう一つの課題敷地である三角形の土地。

コミュニティスペースとして何か考えようと思ったのだけれど、所有者がエムズさんのままだと草むしりや、ごみ掃除など管理業務が結構大変なのではと考え、ロマンは無いかもしれないが単身もしくは2人用の住宅を建築・販売し収益化を図る提案で進めることにした。

3m×9mの総2階建てのコンパクトな住宅。

前回の井端設計道場で2.5間幅の住宅を見学させていただき、上下の空間構成をうまくやれば成り立つことがわかったからこその提案です。

2階リビングとし、勾配天井で天井高を奥行きのあるものとした。

キッチンダイニングからつながるデッキも気持ちのよいものになると思う。

 

以上、とてもハードな回でしたが収穫も大きいものとなりました。

エムズアソシエイッツの松原社長、佐野さん、亀山さん、その他スタッフの皆様、2日間ありがとうございました。

ご縁に感謝です。

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