秋山設計道場22-10月@もるくす建築社(秋田県)
DETAIL
10月は秋田県に拠点を構える「もるくす建築社」さんでの開催でした。
写真はもるくす建築社さんのアトリエ。
無塗装の杉板張りの外壁が風景に馴染む。
玄関へのアプローチには池もありとても豊かな空間でした。
社長の佐藤さんはパッシブを突き詰めており、建物の熱容量や空気の流れなど、溢れるほどの知見をお持ちの方。
アトリエの外壁の構成が下の写真で驚きました。
室内は無暖房で暖かく、逆に窓を開けているくらい。
窓はドレーキップを使っていましたが、風の取入れ具合がむしろ良いのかもしれません。
温熱設計も凄かったのですが、もっとも目を引いたのが照明計画。
ドカンと天井にシーリングライトを設置するのが基本の日本の住宅。
それに明るさを頼ると、やはり落ち着いた空間はつくれない。
あらためて、照明の力を感じました。
心地よい場のための、心地よい照明。
この体感を活かして持ち帰ります。
さて、今回の課題敷地は、区画整理がおこなわれる土地で、その中の65坪2区画(計130坪)。
北側接道で、道路から向かって左側(東の土地)が親世帯の家、右側(西の土地)が子世帯の家になります。
課題は子世帯の家の設計で、親世帯は配置計画をおこなうというものでした。
車の配置をどうしたものか、、、今回これに時間がかかった。
なぜならば、要望の中に「駐車場は親世帯と共有でよい」とあったから。
この要望がなければ、普通に各敷地に各駐車スペースを配置していました。
それは、将来片一方の土地を売却するかもしれないので、親世帯の土地に駐車スペースを設けると売りにくくなるし、権利関係を再度整理しなくてはならないから。
(その時がきたら車を手放す、親世帯の家に引っ越すという手はあるかもしれないけど、、、)
色々迷い検討したのだけれど、結局親世帯の土地に駐車スペースをまとめることを決める。
理由は要望に「庭を大きく」との記載もあったから。
65坪も土地があるのに「駐車場は親世帯と共有でよい」とは何故だ、、、、
と考えたときに、庭の広さに重きをおきたいのかな、と解釈したのです。
北側接道で、駐車スペースを確保すると、
①建物が南に寄ってしまう
②駐車スペースをかわすように建物を配置できるが、そうなると建物が南北軸に長くなり、南の採光が不利になる
など庭スペースに影響が出てくるのだ。
もちろんこれらは土地の形状や大きさによって変わるので、この土地に限っての話。
なので、親世帯の土地に駐車スペースを設け、建物を北に寄せる配置で方向性を決めたのでした。
毎度3時間での設計は中々大変で、取捨選択と決断力が求められます。
どのようにストーリーをつくり、住まい手の暮らし・生活につなげていくか。
時間をかけたからといって良いものができるとは必ずしも言えない。
瞬発的に本質を見抜く目や感覚、読み取る力を身につけてフィードバックしていきたい、、、、
と今回は強く思ったのでした。
刺激の強い建築を見せてもらったからかもしれません。
もるくす建築社の佐藤社長、皆様、お世話になり本当にありがとうございました。
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